【お客様の声】15坪の老舗喫茶店解体工事
この度、30年間営業された15坪の老舗喫茶店の解体工事を承りました。長きにわたり多くの方に愛されたこの場所の解体を任せていただくにあたり、オーナー様には特別な想いがあったことと存じます。今回は、工事を終えた今、オーナー様からいただいたお声をもとに、この喫茶店と解体工事の物語を綴らせていただきます。
30年の歴史を解体するということ
「正直、最初は解体するなんて考えられなかったんです。ここには家族との思い出も、たくさんのお客さんとの出会いも、すべてが詰まっていたから…」
オーナー様はそう静かに語り始めました。この喫茶店は、オーナー様が40代で独立して始められた、まさに人生そのもの。店の床の傷、壁のシミ、カウンターの塗装の剥がれ…どれもが30年の月日を物語っていました。
解体工事は、単に建物を壊す作業ではありません。私たちは、一つひとつの部材に宿る思い出を丁寧に解き放つような気持ちで作業にあたりました。特に、オーナー様が「これは捨てないでほしい」と大切にされていた看板や、常連さんが最後にメッセージを書いてくれたという壁の一部を、細心の注意を払って取り外しました。それらは単なる物ではなく、オーナー様とお客様の絆の証でした。
解体工事への不安と、信頼の積み重ね
「大きな音やホコリで近隣にご迷惑がかからないか、それが一番心配でした」
住宅街にある喫茶店だったため、解体工事で生じる騒音や振動、粉塵は大きな懸念事項でした。私たちは、工事に入る前に近隣の皆様へ丁寧なご挨拶をさせていただき、工事のスケジュールや安全対策についてご説明しました。また、防音シートや散水など、騒音・粉塵対策を徹底しました。
工事期間中、何度か現場に足を運ばれたオーナー様は、私たちの作業姿勢を温かく見守ってくださいました。
「毎日、作業が終わると現場がきちんと片付いていて、安心しました。皆さん、テキパキと動いていて、それでいて常に周囲に気を配ってくれているのが伝わってきました」
私たちにとって何より嬉しかったのは、オーナー様が工事の進捗だけでなく、私たち職人の仕事ぶりそのものにも目を向けてくださったことです。それは、単に建物を壊すだけの業者ではなく、オーナー様の想いを汲み取り、共にこの場所の歴史を締めくくる仲間として見てくださっているのだと感じました。
思い出と、新しい未来へ
全ての解体作業が終わり、真新しい更地が広がったとき、オーナー様は少し寂しそうな、でもどこか晴れやかな表情をされていました。
「30年間、ありがとう。この場所は私にとって、そして多くの方にとって特別な場所でした。寂しい気持ちはもちろんありますが、皆さんが丁寧に、そして大切に解体してくれたから、安心して次のステップへ進めます」
オーナー様は、更地になったこの場所に新しくアパートを建てられるとのこと。この場所の歴史は終わるわけではなく、形を変えて続いていくのです。
解体工事は、終わりを告げる作業であると同時に、新しい始まりを創る仕事でもあります。今回、この特別な場所の解体工事を任せていただき、改めてそのことを強く感じました。オーナー様の30年の想いと、未来への希望を胸に、私たちはこれからも一つひとつの解体工事に真摯に向き合ってまいります。
解体工事の施工内容と費用について
今回の喫茶店の解体工事について、ご依頼を検討されている方のご参考になればと思い、具体的な施工内容と費用についてご説明させていただきます。
【物件情報】
- 構造: 木造
- 広さ: 約15坪 (約50m²)
- 用途: 喫茶店
- 階数: 1階建て
- 所在地: 住宅街
【施工概要】
- 近隣ご挨拶・養生:
- 工事着工前に近隣の皆様へご挨拶と工事内容のご説明を行いました。
- 現場周辺を養生シートと仮囲いで覆い、粉塵や騒音の飛散を防ぎました。
- 内装解体(手壊し):
- 喫茶店という特性上、厨房機器、カウンター、テーブル、椅子など、内装物が多岐にわたりました。
- これらをすべて手作業で分別・撤去しました。特に厨房には業務用冷蔵庫や大型の食器洗浄機などがあり、慎重な搬出作業が必要でした。
- 内装材(壁、床、天井)も手作業で丁寧に剥がし、廃材の種類ごとに細かく分別しました。
- 建物本体解体(重機):
- 内装撤去後、重機(バックホウ)を使用して建物本体の解体を行いました。
- 前面道路が狭い住宅街であったため、小型の重機を選定し、安全第一で作業を進めました。
- 騒音や振動を抑えるため、低騒音・低振動のアタッチメントを使用しました。
- 基礎解体・整地:
- 建物本体の解体後、コンクリートの基礎部分を油圧ブレーカーで破砕しました。
- 地中に埋まっている配管や浄化槽もすべて撤去しました。
- 最後に重機で地面を平らにならし、整地作業を完了させました。
- 産業廃棄物処理:
- 解体で発生した木材、コンクリートガラ、金属くず、プラスチックなど、全ての廃材を品目ごとに分別し、正規の最終処分場へ運搬・処理しました。
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行し、適正に処理されたことを証明しました。
【解体費用内訳】
| 項目 | 費用(概算) | 備考 |
| 建物本体解体費 | 350,000円 | 木造15坪(約50m²)×7,000円/坪 |
| 内装解体・撤去費 | 100,000円 | 厨房機器、カウンター、内装材の撤去・分別費用 |
| 基礎解体・掘削費 | 80,000円 | コンクリート基礎の解体・撤去、地中埋設物の撤去 |
| 産業廃棄物運搬・処理費 | 150,000円 | 廃材の種類、量、運搬距離による |
| 重機回送費 | 30,000円 | 重機の運搬費用 |
| 諸経費 | 40,000円 | 近隣挨拶、養生費、現場管理費など |
| 合計 | 750,000円 | ※別途消費税 |
ブログ読者の皆様へ
解体工事を検討されている方の中には、多くの不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるかと存じます。特に、長年大切にされてきた建物を解体される際には、様々な感情が込み上げてくることでしょう。
私たちは、単に建物を解体するだけでなく、お客様一人ひとりの想いを大切にしたいと考えています。騒音や粉塵といった物理的な対策はもちろんのこと、お客様とのコミュニケーションを密に取り、ご不安な点を丁寧に解消していくことが私たちの使命です。
どんな小さなことでも構いません。解体に関するご相談やご質問がありましたら、弊社ではお見積りは無料なのでまずはお問合せください。。お客様の新しい一歩を、解体工事という形でサポートさせていただければ幸いです。
はじめまして、解体くん編集部・スタッフです。主に解体工事の施工内容や関係法令、お客様へお得な情報を掲載しております。解体工事は人生で1度あるかないかのイベントで、施工前はみなさん心配になります。そんな不安を解消できるようお客様へ有益な情報を提供できるよう心掛けてまいります。もし解体に対してご不明な点等ございましたらお気軽にお問合せください。


