【ユニットバス解体工事の完全ガイド】費用や補助金・工事の流れを徹底解説
「ユニットバスを解体したいけど、費用はいくら?」
「トラブルなく進められる?」と不安を感じていませんか。
実は多くの方が、見積もりの出し方や補助金の使い方、工事の流れが分からず悩んでいます。
この記事では、ユニットバス解体工事の費用相場・補助制度・作業手順までを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説しています。
安心してリフォームを進めるために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ユニットバス解体工事の費用相場と料金内訳

ユニットバスの解体にかかる費用は、サイズや住宅の構造、施工内容によって異なります。
以下の3つの視点から、内訳をわかりやすく解説します。
- サイズ別の解体費用と施工時間の目安
- 建物の構造別の費用相場
- 業者選びで費用を抑える3つのポイント
サイズ別の解体費用と施工時間の目安
ユニットバスのサイズが大きくなるほど、作業量が増え、費用と時間もかかります。
ユニットバス解体の主な目安は以下になります。
サイズ | 解体費用の目安 | 施工時間の目安 |
0.75坪 | 10万円前後 | 約1日 |
1.0坪 | 10~15万円 | 約1~2日 |
1.25坪 | 15万円以上 | 2日~ |
また、浴槽の材質や壁のパネル構造、配管や設備の位置によっても時間が変動する場合があります。
事前の見積もりでどのサイズになるかを確認しておくことが大事です。
建物の構造別の費用相場
住宅の構造によってもユニットバスの解体費用は異なります。
戸建て住宅では比較的作業しやすいため費用を抑えやすいです。
しかしマンションや集合住宅では搬出経路が限られ、施工が難しくなる傾向があります。
そのため費用が高くなるのです。
主な建造物の種類は以下になります。
建物の構造 | 解体費用の目安 |
木造住宅 | 約10~20万円 |
鉄骨造住宅 | 約15~30万円 |
RCマンション | 約20~40万円 |
「階数が高いとクレーンが必要になるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
ですがほとんどの場合、分割解体や養生を施して階段やエレベーターを使って搬出可能です。
また、アスベスト含有の可能性がある古い建物では追加の安全対策が必要となり、費用が増えるケースもあります。
業者選びで費用を抑える3つのポイント
同じ解体工事でも、業者によって費用や対応には大きな差があります。
費用を抑えるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 複数業者から見積もりを取る(相見積もり)
競合があることで料金が適正化され、過剰請求を防げます。 - 解体から処分まで一括対応の業者を選ぶ
作業の一元化により中間マージンが省け、コストダウンにつながります。 - 実績と口コミを確認して信頼性のある業者を選ぶ
信頼できる業者は、不要な追加費用を発生させず、事前説明も丁寧です。
「費用が安ければそれでいい」と考える方もいますが、極端に安い業者は養生や処理が不十分なこともあります。
それだけでなく、後からトラブルになる可能性も。価格だけでなく対応内容や専門性も含めて比較検討することが大切です。
ユニットバス解体工事で利用できる補助金・減税制度

ユニットバスの解体だけでは補助金や減税は使えません。
ただリフォームの場合は、条件を満たせば補助金や減税制度が適用されることがあります。
補助金・減税制度の一覧は以下の通りです。
制度名 | 補助内容・対象条件 | 補助金額・控除額 | 備考 |
介護保険住宅改修費 | 段差解消、手すり設置などバリアフリー化 | 上限20万円 | 介護保険対象者向け |
子育てグリーン住宅支援事業 | ユニットバス交換、省エネ設備導入 | 10万円前後(2025年実績) | 国土交通省主導 |
自治体の住宅改修補助金 | バリアフリー化、アスベスト除去など | 自治体ごとに異なる | 事前確認必須 |
住宅特定改修特別税額控除 | 給湯器の高効率化など | 所得税控除 | 税務署・自治体で確認 |
また、ユニット交換や配管・設備の更新を含む場合は補助金・減税の対象になるケースが多いため、見積取得前に自治体へ確認しておくと安心です。
契約や着工後では申請できない制度もあるため、事前準備が非常に重要となります。
ユニットバス解体工事の工程と作業手順

ユニットバスの解体工事は、ただ壊すだけではありません。
安全・スムーズに進めるためには、段階ごとの丁寧な作業が求められます。
そこで、主な工事の流れと工程のポイントを解説します。
ユニットバス解体工事の流れ
- 事前準備と養生
- 解体作業
- 配管・電気設備の処理
- 廃材の搬出や処分
事前準備と養生
工事を始める前には、電気や水道、給湯などの設備をあらかじめ止めておく必要があります。
また、解体作業中にほこりや破片が周囲に飛び散らないよう、壁や床、通路には「養生シート」と呼ばれる保護シートをしっかり貼ります。
シートを貼ることで、他の部屋がキズついたり汚れたりするのを防げます。
「そこまでやる必要ある?」と思うかもしれませんが、養生不足はトラブルや追加費用の原因になりやすいです。
プロの業者はこの工程を丁寧に行うため、信頼性の判断基準にもなりますよ。
解体作業
ユニットバスの解体は、ふつう天井から順番に、壁→浴槽→床と、上から下へ進めていきます。
最初にパネルやドアを外し、そのあとで中の骨組みをていねいに取り外します。浴槽やタイルが重くてそのまま運べない場合は、いくつかに分けて搬出する場合もあります。
その際に大切なのが、まわりの構造や配線を傷つけないようにすることです。やり方を間違えると配管や設備にダメージを与えてしまう場合もあります。
そのため、解体にはしっかりとした知識と経験が必要です。
配管・電気設備の処理
解体作業後は、古い配管や電気設備を安全に処理します。
給水・排水管は次の工事に支障がないように処理し、古い給湯器との接続も確認が必要です。
また、ブレーカーを落とした状態で電線を絶縁処理するなど、電気系統の対策も欠かせません。
「どうせ後でまとめて直すし」と甘く考えると、漏水や感電といった重大トラブルにつながる可能性も。
リフォーム後の安全性にもつながるため、必ずプロによる対応してもらいましょう。
廃材の搬出や処分
解体工事で出た廃材は、分別して運び出し、法律にそって処分する必要があります。
パネルや浴槽、配管などの素材ごとに分けるのはもちろんですが、もしアスベストが使われていた場合には、専門業者による適切な処理が義務づけられています。
「家庭ゴミとして出せばいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、これらは産業廃棄物として扱われるため、家庭ゴミとして処分はできません。
場合によっては、処理費用が別途かかる場合もあるので注意が必要です。
リサイクルできるかどうかも含めて、事前に業者からしっかり説明を受けて確認しておきましょう。
ユニットバスを解体するべき3つのケース

ユニットバスの解体には解体する理由があります。
たとえば劣化だけでなく、リフォームや健康・安全面の観点からも判断が必要になってきます。
そこで特に解体を検討するべきタイミング3つご紹介します。
ユニットバスを解体したほうがいいケース
- 老朽化・劣化による水漏れトラブル
- 在来浴室へのリフォーム・間取り変更
- バリアフリー化とアスベスト対策
老朽化・劣化による水漏れトラブル
老朽化や水漏れが発生した場合は解体を検討したほうがいいです。
たとえば、築20年以上のユニットバスでは、浴槽やパネルのひび割れ、配管の腐食による水漏れが発生しやすくなります。
また、床下への漏水は見えづらく、住宅全体の構造腐食やカビ被害につながる可能性もあります。
「少しの漏れなら修理で済むのでは?」と考える方もいますが、根本的な設備の劣化は、交換や解体で対応するのが長期的にみると安全です。
早めに対処することで、後々の工事費用も抑えられます。
在来浴室へのリフォーム・間取り変更
リフォームや間取りを変更したいと感じたら解体を検討するタイミングてす。
近年、「ユニットは味気ない」と感じる方が増えており、タイルや木材を使った在来浴室へのリフォームを希望する声が多くなっています。
また、バスルームを拡張したい場合や、隣接するドアや脱衣所の間取りを変更する場合にも解体は必要です。
というのも、既存の構造を活かしたユニットバスでは柔軟な設計が難しく、部分的な施工では限界があるからです。
より自由なデザインと機能を求めるなら、ユニットバスの撤去が前提となります。
バリアフリー化とアスベスト対策
バリアフリー化を考えているなら、ユニットバスの解体はちょうどよいタイミングかもしれません。
高齢化が進む中で、段差をなくしたり手すりを設置したりといったバリアフリー対応は、とても重要です。
特に、昔ながらのユニットバスは入口の段差が高かったり、浴槽のまたぎが大きかったりして、転倒のリスクがあります。
また、古い住宅では、パネルや断熱材にアスベストが使われている可能性もあります。
一見すると問題なさそうに見えても、アスベストは飛散すると健康被害を引き起こすおそれがあります。そのため専門業者による調査と適切な撤去が必要です。
さらに、こうしたバリアフリー工事には補助金が利用できる場合もあります。
安全性と快適さを両立させるためにも、解体と合わせて前向きに検討してみましょう。
ユニットバス解体のよくある疑問【FAQ】

ユニットバスの解体を検討する際、多くの方が不安に感じるのが「DIYでできるのか?」「どれくらいの期間がかかるのか?」という点です。
ここでは、初心者の方にもわかりやすく、代表的な2つの疑問にお答えします。
DIY解体は可能?プロに依頼すべき理由
DIYでのユニットバス解体は可能ですが、おすすめはできません。
理由は、配管や電気設備に誤って手を加えると、水漏れや感電などのトラブルにつながるからです。
さらに、天井裏や壁内の設備は見た目以上に複雑で、プロの判断が必要な場面が多くあります。
また、「費用を抑えたい」との思いからDIYを検討する方もいます。で
すが、万が一破損が発逆した場合修繕費用が高くつく場合もあり、信頼性や安全性を考えるなら、専門業者への依頼が最善です。
解体後すぐに新設できる?工事期間と生活への影響は
ユニットバスの解体から新設までは、通常2日~1週間程度が目安です。
ただし、配管や下地の状態によってはさらに日数がかかる場合もあります。
特に間取りの変更やバリアフリー化を伴うリフォームでは、工程が増えるため余裕を持った計画が必要です。
「解体したその日に使えるようになる?」と考える方もいるかもしれません。
ですが、浴室が完全に使えるようになるまでは一時的に入浴できない日が出てきます。
事前に仮住まいや近隣の入浴施設の利用も視野にいれておくと、安心でしょう。
まとめ

ユニットバスの解体工事は、費用や工程、補助制度など多くの要素を考慮して進める必要があります。
しかし、以下のポイントを押さえておけば、安心してリフォームに取り組めるでしょう。
- 費用相場はサイズや建物構造で異なり、5万円〜15万円が目安
- 補助金はバリアフリー化やアスベスト除去で活用可能
- 工事の流れは、養生→解体→配管・電気処理→廃材処分が基本
- DIY解体は可能だが、配管や設備への影響を考えるとプロに依頼すべき
- 解体後すぐのユニット新設も可能だが、工期と生活への影響には注意
この記事が、失敗しない浴室リフォームの第一歩となれば幸いです。
判断に迷ったら、まずは弊社で簡単にお見積り相談をしてみてください。