建物滅失登記とは?申告手続きの手順、申告を怠ると??
建物滅失登記とは、建物が解体されたり、火災などで焼失したりして、物理的に存在しなくなった場合に行う手続きのことです。つまり、建物の登記簿から、その建物に関する情報を抹消する手続きになります。
なぜ建物滅失登記が必要なの?
- 登記簿の正確性維持: 登記簿は、不動産の権利関係を公示する重要なものです。建物が存在しないにも関わらず、登記簿に残っていると、不動産の権利関係に混乱が生じる可能性があります。
- 固定資産税の軽減: 建物がなくなると、その建物にかかる固定資産税が不要になります。
- 再建築時の手続きの円滑化: 将来的にその土地に新しい建物を建てる場合、建物滅失登記が済んでいれば、手続きがスムーズに進みます。
建物滅失登記の手続き
建物滅失登記の手続きは、一般的には司法書士に依頼するのが一般的です。司法書士は、必要な書類の作成や、法務局への提出など、手続き全般を代行してくれます。
自分で手続きを行う場合の手順
- 必要な書類の準備:
- 登記識別情報
- 身分証明書
- 印鑑証明書
- 解体証明書(建築業者などから発行)
- その他、法務局が求める書類
- 法務局への申請:
- 必要な書類を揃えて、管轄の法務局に申請します。
- 申請手数料がかかります。
申請期限
建物滅失登記は、建物の滅失を知った日から1ヶ月以内に申請することが義務付けられています。期限を過ぎると、過料が科される可能性があります。
申請を怠るとどうなる?
- 登記簿の誤認: 登記簿に建物が残っていることで、不動産の売買や相続などの際にトラブルが発生する可能性があります。
- 固定資産税の過払い: 建物が存在しないのに、固定資産税を払い続けてしまう可能性があります。
まとめ
建物滅失登記は、建物がなくなったことを登記簿に反映させる重要な手続きです。手続きを怠ると、様々なトラブルに繋がる可能性があるため、建物が滅失した場合は、速やかに手続きを進めることをおすすめします。
ご自身で手続きを行う場合は、事前に法務局に問い合わせ、必要な書類や手続きについて確認することをお勧めします。