ブロック塀の解体はどう進める?費用相場や注意点、業者選びのポイントまで解説
地震や老朽化による倒壊リスクから、古いブロック塀をそのまま放置するのは危険です。
「ちょっと傾いてるかも…」と不安を感じるなら、早めにブロック塀の解体の検討をしておくと安心です。
この記事では、ブロック塀を解体すべきタイミングや作業の流れ、費用相場、業者選びのポイントなどを紹介します。
ブロック塀を解体すべきタイミングは?

ブロック塀の解体を検討すべきタイミングはいくつかあります。
塀が傾いていたり、ひび割れ・ぐらつきが目立つようであれば、内部の構造が劣化している可能性が高く、倒壊のリスクも見逃せません。
建築基準法では、高さが1.2mを超えるブロック塀には補強や控え壁が必要とされており、基準を満たしていない場合は安全面に問題があると見なされることもあります。
地震の多い地域では、古いブロック塀が倒れて事故につながるケースにも気を付けなければいけません。
ブロック塀の見た目に異常がなくても10年以上経過していれば、一度点検や解体を検討するのが安心です。
ブロック塀の解体方法と作業の流れ

ブロック塀の解体は、安全かつスムーズに進めるために、いくつかのステップに分けて行われます。ここでは代表的な流れを紹介します。
業者へ依頼する
解体工事に対応している業者に相談し、現地調査を依頼します。
現場の状況やブロック塀の構造を確認したうえで、工事内容や費用の見積もりが出されます。
必要に応じて、補助金や申請手続きについての説明も受けられることがあります。
近隣住民への説明・挨拶
ブロック塀の解体作業中は騒音や振動が発生するため、事前に近隣住民への挨拶や説明を行なうのがマナーです。
工事業者によっては、近隣住民への対応も代行してくれる場合があります。
解体箇所のマーキング
作業前に、撤去対象のブロック塀や基礎部分にマーキング(目印)をしていきます。
マーキング作業により必要な箇所のみを正確に解体できるようになり、不要な破損を防げます。
解体作業
実際の解体作業は、上から一段ずつ手作業または小型重機で壊していく方法が一般的です。
ブロックの下に埋まっている基礎部分(根入れ)まで取り除く場合もあり、構造によっては時間と手間がかかります。
最後に、廃材をトラックで回収・処分して作業完了となります。
ブロック塀解体の費用相場と内訳

ブロック塀の解体費用は、塀の高さや構造、現場の条件によって異なりますが、おおよその相場は1mあたり5,000〜15,000円程度とされます。
たとえば、高さが低く構造がシンプルな場合は費用を抑えられますが、基礎までしっかり埋まっていたり、重機が使いにくい場所では割高になることもあります。
以下が、ブロック塀解体にかかる費用の内訳の例です。
- 解体作業費:5,000〜15,000円/1平方メートルあたり
- 基礎(根入れ)撤去費:+3,000〜5,000円/1平方メートルあたり
- 廃材処分費:数千円〜(現場の量による)
- 足場や安全シート設置費:必要に応じて
- 交通誘導員・安全管理費:現場状況によって発生
解体だけでなく、撤去後にフェンスなどを新設する場合は別途費用がかかるので、トータルでの見積もりを事前に確認しておきましょう。
ブロック塀解体は自分で可能?

ブロック塀の解体は自分で行うことも不可能ではありませんが、いくつか注意点があります。
ハンマー・バール・防塵マスク・安全靴などの専門的な道具や装備をそろえる必要があり、準備だけでもそれなりの手間と費用がかかります。
塀の一部を壊すだけでも重労働かつ危険を伴う作業になるため、作業中の事故や近隣への被害には細心の注意が必要です。
高所作業や基礎の撤去、廃材処理まで含めるため、負荷は大きくなります。
また、自治体によっては、ブロック塀の解体にも建築リサイクル法などの届け出が必要なケースがあり、知らずに作業を始めるとトラブルの原因になる可能性も考慮しておきましょう。
「とりあえず壊せばいい」という感覚では済まないケースも多いため、不安がある場合は業者に相談したほうが安全かつ確実です。
解体工事を依頼する際の注意点と業者選び

ブロック塀の解体を業者に依頼する際は、価格だけでなく対応や実績への注目が大切です。
実績と対応範囲をチェック
ブロック塀の解体経験が豊富かどうか、高所作業や基礎撤去にも対応しているかを確認しましょう。
住宅街のような場所での解体作業は、近隣対策や騒音配慮の実績もあると安心です。
現地調査と見積もりをする
現場の状況によって費用は大きく変わるため、必ず現地調査をしてもらい、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。
対応が丁寧な業者ほど、工事に関する説明も入念にしてくれる傾向が高いです。
解体後の整備も相談しておく
解体後にフェンスを設置したい、外回りの環境を整えたいといった希望がある場合は、外構工事まで一括で対応できる業者を選ぶと手間が省けます。
別業者に依頼すると、スケジュール調整や追加費用の発生など、思わぬ手間がかかることもあります。
業者への初回相談時に「解体後どうしたいか」まで伝えておくと、スムーズな提案を受けやすいです。
まとめ

古くなったブロック塀は、見た目以上に倒壊のリスクが高く、早めの対策が安全につながります。
ブロック塀の解体には費用や手間がかかりますが、信頼できる業者に相談すればスムーズに進められます。
まずは無料見積もりからでも大丈夫なので、不安を感じたら経験のあるプロの解体業者に相談してみましょう。
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